「ひととき」というなまえ

 ゲストハウスだけじゃなく、お店や会社の名前をきめるときってどきどきしませんか? 




 これからずっとお付き合いしていくなまえになるし、 自分がやりたいことの想いも伝えたいし、その名前をみただけで場所だったり 商品だったりがこうぱあっと目に浮かぶようになればいいなとか。

わたしもゲストハウスの名前の候補はいくつかできていたのですが、あと一歩、

お料理でいうと何かのスパイスがたりないようなぼんやりとした状態で止まってしまっていました。



そんなとき、島根から友人がゲストハウスの設計をするために来てくれました 。

わたしが東京で暮らしていたときに出会ってから、もう5年来の付き合いになる友人が

忙しいスケジュールの合間をぬって我が家のために時間を割いてきてくれたことが

とてもうれしかったのをいまでも覚えています。

 その「ひと」のかけがいのない「とき」をいただいて、 自分の夢をかなえてもらってるんだなあと彼がかえったあとにふと頭をよぎって、

そのあと私は彼宛に、 


「ゲストハウスの名前、「ひととき」にしようとおもう」



 という手紙を送っていました。

考えるのは長いけど、決まるのは一瞬ってこのことですね。




 ゲストハウスで過ごす時間は人生のほんの一瞬のできごとです。 

だからこそ、泊まりにきてくれたゲストとの「ひととき」を大切にもちろん楽しんでもらえるような宿にしたい。 そんな思いをこの名前にこめることにしました。



 「ひととき」は人と時をつむぐ宿。 



 どんな「とき」が刻まれていくかはこれからのお楽しみ。 



2017.12.27 Yuko.S

暮らしの体験宿ひととき

暮らしの体験宿ひとときは、福島県・西会津町上野尻地区にある元桐下駄屋を改装した小さな宿です。「なにもないけど、ぜんぶある」日本の田舎のひとつ、西会津町でのあなただけの滞在のひとときをお届けしています。子どもたちを対象とした農村体験・食育体験プログラムなども随時開催中です。